山陰本線の秘境駅めぐり(4)-宇田郷駅

旅の2日目・2023年1月21日(土)は山陰本線西部の秘境駅・宇田郷(うたごう)と特牛(こっとい)に訪問した後、福岡空港から帰途につく。

6時45分に長門セントラルホテルを出る。まだ薄暗い。長門市7時01発の山陰本線上り普通列車はキハ47形気動車2両編成。1両目に乗ったが、高校生が5人ほど乗っている。

長門市発車時には外が見えるくらい明るくなった。昨日は長門市から2駅目の飯井(いい)まで往復したが、その先も時折見える日本海がきれいだ。

玉江で多くの高校生が下車。この先は萩の市街地になる。7時30分には日が昇ってきた。萩駅は大正ふうの駅舎。その次の東萩駅が萩市の中心駅だが、こちらは近代的な駅舎。

長門大井の先は海際を走る。宇田の集落には駅がなく、その500mほど先にある宇田郷駅で8時14分に私ひとり下車。列車は2両に1人だけの客を乗せて出て行った。

宇田郷駅は2面2線のホームがあるが、山側の崖下にあるホームは使われていない。プラスチック板で三方を囲った簡素な待合所があるだけ。まわりに民家は全くない秘境駅。

海のすぐそばにある駅なのだが、道路の向こう側には高さ3mほどの防潮鉄板が駅前後だけ並べられていて海が見えない。鉄板のこちら側には石を満載したフレコン袋が重石として並べられており、波で鉄板が倒されるのを防いでいる。大きな波が来るのだろう。

長門市寄りに数十m行ったところにバス停があり、一日5本のバスが停まる。バス停まで行くと鉄板がなく、海がきれいに見える。道路のすぐ下は海だ。

8時33分発の下り列車に私ひとり乗り込んだ。キハ40形気動車1両。客は9人。晴れてきて海上に浮かぶ緑の小島が美しい。

9時40分長門市着。このあとは山陰本線西端の幡生(はたぶ)駅に抜けるが、その途中にある秘境駅・特牛で下車する。しかし特牛だけだと次の列車まで2時間も滞在することになるので、もうひと駅、特牛の3駅先にある宇賀本郷(うかほんごう)まで行ってから特牛に引き返すつもりだ。

写真は宇田郷に着いたキハ47形気動車(2023年1月21日撮影)。
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宇田郷駅ホーム。益田方面を見る(2023年1月21日撮影)。
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駅名標と待合所(2023年1月21日撮影)。
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バス停から駅方面を見る。左手の海との間に防潮鉄板(2023年1月21日撮影)。
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帰りの宇田郷~木与間の車窓から見た日本海。晴れて美しい(2023年1月21日撮影)。
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