南海と近鉄の秘境駅めぐり(1)-天空51号

2021年11月5日(金)から2年ぶりに大津に帰省してきた。コロナが落ち着いたので久しぶりに兄弟たちと会って話すことができた。翌日からの2日間南海と近鉄の秘境駅に訪問してきたのでその様子を書く。

11月5日(金)は内房線の最寄り駅を始発で発ち、東京6時42分発の新大阪行きのぞみ201号に乗った。1号車自由席は東京発車時に7人だけだったが、名古屋では半分くらい埋まった。旅行客は戻ってきているようである。

8時57分京都着。近鉄京都駅の券売機で翌日から有効の「近鉄全線3日間フリーきっぷ」を3,000円で購入した。前日までの発売だが、近鉄全線に3日間乗れて3,000円は格安である。

その日は大津の親戚3軒をまわってから、夕刻京都に戻った。新快速で新大阪へ。

大阪メトロの新大阪駅で「高野山1dayチケット」がほしいと言うと駅構内にある駅長室に行くように言われた。駅長室で翌日から有効の「高野山1dayチケット」を3,100円で購入。こちらも前日までの発売だが、大阪メトロ、南海高野線、高野山内バスが1日乗り放題になる。

翌日は南海高野線の橋本から極楽橋まで観光列車「天空」に乗りたいと思って電話予約を試みたのだが、何度電話しても「おかけ直し下さい」と言われるばかりで、とうとうつながらなかった。「天空」の予約は前日17時までなので、さてどうしたものか。

その日は東横イン新大阪東三国駅前に泊まった。

翌11月6日(土)の朝は東三国から大阪メトロでなんばに出た。南海電鉄の難波駅の案内所で「天空」の当日券はないのか聞くと、余っていれば橋本駅で購入できるとのこと。乗る予定の「天空51号」は前日夕方時点で残席14席だと。

難波7時12分発の橋本行き急行に乗った。橋本には8時03分着。

ホームは極楽橋行きに乗り換える人でごった返している。ホーム上に天空指定券引換所があり、当日券有と掲示されていた。それで大勢の人とともに並んで「天空51号」の座席指定券をようやく手に入れた。520円。

8時26分発の「天空51号」は観光列車仕様の座席指定車2両とロングシートの自由席車2両がつながっている。座席指定車は極楽橋に向かって右向きに並んだ座席が2列あり、私の席は山側の中ほどの席だったが、まわりは明らかに観光目的の若い女性で、鉄おじさんは場違いも甚だしい。

前方運転席の後ろに前向きのかぶりつき席が6席あり、山側の席は2席とも空いていたのでここに移って極楽橋まで乗っていった。

列車は橋本を出るとまもなく山の中に分け入っていき、鬱蒼とした杉木立の間を走る。本格的な登山鉄道だ。途中には古い木造駅舎の残る駅や秘境駅があるが、そのうちいくつかは帰りに下車しようと思う。

9時02分に極楽橋着。乗客が皆降りたあとも車内に残って車内を撮影している鉄道ファンが数人いた。かくいう私もその一人であったが。

極楽橋からは大勢の人とともにケーブルに乗り継いだ。ケーブルは大型だが、100人以上の客で混雑していた。9時11分発車。かなり急な傾斜を登り、9時16分に高野山に着いた。

普通の観光客であればこのあとバスで高野山観光をするところだが、鉄道ファンはここまで来れば目的を達したので、あとは引き返すだけである。

高野山駅は有形登録文化財のなかなか趣のある駅舎だ。駅の2階に上がり、「すみっこぐらし」スタンプラリーのスタンプを押して、下りのケーブル時刻まで展望室から下界の景色を眺めて過ごした。

写真は橋本駅の「天空51号」(2021年11月6日撮影)。

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「天空51号」の横向き座席。座席間隔は狭い(2021年11月6日撮影)。

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最前列左側のかぶりつき席に移った(2021年11月6日撮影)。

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極楽橋からはケーブルに乗換え(2021年11月6日撮影)。

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高野山駅(2021年11月6日撮影)。

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