マレー鉄道東ルートの旅(6)-ジャングルトレイン
旅の4日目・2017年10月29日(日)はジョホールバルからの夜行列車「EKSPRES RAKYAT TIMURAN」の中で目覚めたところから始まる。この日は13時05分着予定の終点トゥンパッまで乗ってからコタバルに出て泊まる。
昨夜はグマスを出た後すぐに眠ってしまったようだ。6時に目が覚めたが、外はまだ暗い。しかしジャングルの車窓風景が見たくて、着替えて窓際にスタンバイした。
6時半を過ぎるとぼんやりと明るくなってきた。6時37分にチェガール・プラという駅に停車した。時刻表では通過になっているので、運転停車だろうか。5分ほどで動き出した。
外は霧がかかっている。緑の原生林が続く。西ルートだと車窓はヤシ畑なのだが、さすがはジャングルトレイン。時々ヤシ畑も現われるが、規模は小さい。民家は全く見えない。
列車は山の中を走っていて、切通しを通る時には窓のすぐそばにシダが繁っているのが見える。いかにも熱帯らしい。7時ちょうどに短いトンネルをくぐった。少しずつ霧が晴れてきた。
7時22分にムラポー着。すぐに発車。7分遅れだが、なかなか正確な運行といって良いだろう。左手に岩山が近づいてくる。幻想的な眺めだ。
7時48分グァムサン着。ここは大きな駅だ。売店があって朝食を買い求める人が大勢ホームに下りている。私も紙に包まれたナシレマを3RM(約80円)で購入した。ナシレマはココナッツミルクでご飯を炊いたもので、マレーシアの定番朝食メニューである。
8時07分にグァムサンを発車。ナシレマを食べようとしたら紙が開いてしまい、ソースをこぼしてしまった。紙は袋状になっていると思い込んでいたのだが、四角い紙を折りたたんだだけだったのだ。
8時50分に恐らくブルタム・バル駅だと思うが、3両編成の普通列車とすれ違った。この付近は1日4往復の列車が走っている。
9時28分ダボン着。グマスからのキロポストは388kmになっている。トゥンパッまではあと140kmだ。9時49分発車。すぐ左手に大きな川が見える。クランタン川だろう。いくつものトンネルをくぐる。このあたりは特に景色が良い。
10時20分になって本日初の車内販売が通りかかったが、特に買うものはない。この先もさらに山深いジャングルは続く。時折木の枝が窓にあたる。
11時03分クアラクライ着。新しく大きな駅。町も大きなものだ。ここで大勢の客が下車したが、乗車してきた人も多かった。11時16分発車。ほぼ定刻になった。
ようやく山を下りたと見えてヤシ畑が増えてきた。時々バナナ畑も見える。11時55分タナメラ。ほぼ定刻である。昨日買い込んだパンをかじって昼食とする。
左手から錆びた線路が合流して、12時19分パシルマス。ほぼ定刻。錆びた線路はタイにつながっている線路だと思うが、現在は列車は走っていない。
車掌が「ワカバル、ワカバル」と言って通り過ぎた。次のワカバルはコタバルの最寄り駅である。あとで終点のトゥンパッからワカバルまで戻ってきてタクシーでコタバルに行くつもりだ。梯子にくくりつけられたゴミ用のポリ袋も回収された。終点は近い。
12時32分ワカバル。ほぼ皆下りた。下りる女性が通り過ぎる時私に「ワカバル」と声をかけてくれたが、私が「トゥンパッ」と答えると驚いていた。トゥンパッまで乗って行く外国人は珍しいのだろう。
この先は平地で民家も多くなる。12時51分に14分の早着で終点のトゥンパッに着いた。これでマレー鉄道東ルートは完乗。マレーシア国鉄の未乗区間はバターワース~ブキッ・ムルタジャム間の11.5kmのみとなった。
写真はジャングルの中のムラポー駅(2017年10月29日撮影)。
グァムサン駅に到着(2017年10月29日撮影)。
グァムサン駅の売店(2017年10月29日撮影)。
ジャングルの川を渡る(2017年10月29日撮影)。
トゥンパッに着いた「EKSPRES RAKYAT TIMURAN」(2017年10月29日撮影)。
昨夜はグマスを出た後すぐに眠ってしまったようだ。6時に目が覚めたが、外はまだ暗い。しかしジャングルの車窓風景が見たくて、着替えて窓際にスタンバイした。
6時半を過ぎるとぼんやりと明るくなってきた。6時37分にチェガール・プラという駅に停車した。時刻表では通過になっているので、運転停車だろうか。5分ほどで動き出した。
外は霧がかかっている。緑の原生林が続く。西ルートだと車窓はヤシ畑なのだが、さすがはジャングルトレイン。時々ヤシ畑も現われるが、規模は小さい。民家は全く見えない。
列車は山の中を走っていて、切通しを通る時には窓のすぐそばにシダが繁っているのが見える。いかにも熱帯らしい。7時ちょうどに短いトンネルをくぐった。少しずつ霧が晴れてきた。
7時22分にムラポー着。すぐに発車。7分遅れだが、なかなか正確な運行といって良いだろう。左手に岩山が近づいてくる。幻想的な眺めだ。
7時48分グァムサン着。ここは大きな駅だ。売店があって朝食を買い求める人が大勢ホームに下りている。私も紙に包まれたナシレマを3RM(約80円)で購入した。ナシレマはココナッツミルクでご飯を炊いたもので、マレーシアの定番朝食メニューである。
8時07分にグァムサンを発車。ナシレマを食べようとしたら紙が開いてしまい、ソースをこぼしてしまった。紙は袋状になっていると思い込んでいたのだが、四角い紙を折りたたんだだけだったのだ。
8時50分に恐らくブルタム・バル駅だと思うが、3両編成の普通列車とすれ違った。この付近は1日4往復の列車が走っている。
9時28分ダボン着。グマスからのキロポストは388kmになっている。トゥンパッまではあと140kmだ。9時49分発車。すぐ左手に大きな川が見える。クランタン川だろう。いくつものトンネルをくぐる。このあたりは特に景色が良い。
10時20分になって本日初の車内販売が通りかかったが、特に買うものはない。この先もさらに山深いジャングルは続く。時折木の枝が窓にあたる。
11時03分クアラクライ着。新しく大きな駅。町も大きなものだ。ここで大勢の客が下車したが、乗車してきた人も多かった。11時16分発車。ほぼ定刻になった。
ようやく山を下りたと見えてヤシ畑が増えてきた。時々バナナ畑も見える。11時55分タナメラ。ほぼ定刻である。昨日買い込んだパンをかじって昼食とする。
左手から錆びた線路が合流して、12時19分パシルマス。ほぼ定刻。錆びた線路はタイにつながっている線路だと思うが、現在は列車は走っていない。
車掌が「ワカバル、ワカバル」と言って通り過ぎた。次のワカバルはコタバルの最寄り駅である。あとで終点のトゥンパッからワカバルまで戻ってきてタクシーでコタバルに行くつもりだ。梯子にくくりつけられたゴミ用のポリ袋も回収された。終点は近い。
12時32分ワカバル。ほぼ皆下りた。下りる女性が通り過ぎる時私に「ワカバル」と声をかけてくれたが、私が「トゥンパッ」と答えると驚いていた。トゥンパッまで乗って行く外国人は珍しいのだろう。
この先は平地で民家も多くなる。12時51分に14分の早着で終点のトゥンパッに着いた。これでマレー鉄道東ルートは完乗。マレーシア国鉄の未乗区間はバターワース~ブキッ・ムルタジャム間の11.5kmのみとなった。
写真はジャングルの中のムラポー駅(2017年10月29日撮影)。
グァムサン駅に到着(2017年10月29日撮影)。
グァムサン駅の売店(2017年10月29日撮影)。
ジャングルの川を渡る(2017年10月29日撮影)。
トゥンパッに着いた「EKSPRES RAKYAT TIMURAN」(2017年10月29日撮影)。
この記事へのコメント
以前、Johor Bahru で撮影した写真
(Malaysian Railway network)
が初めて役に立ちました。
http://26790044.at.webry.info/201608/article_5.html
の図1
どうも、ありがとうございます。
以上
コメント有難うございます。
マレー鉄道はグマスからパダンブサールまでは複線電化されて味気なくなってしまいましたが、トゥンパッへの東ルートは昔ながらの寝台列車がジャングルを走っていてとても良かったです。
一度ぜひ乗ってみて下さい。おすすめします。